油彩画
油彩の基本的な構造は以下の通りである。
支持体 下地や絵具層を物理的に保持する部分。多くの場合、キャンバス(画布)や、木製のパネル・板に麻布や綿布が用いられる。
前膠(まえにかわ) 油絵具は乾性油の酸化重合によって固化する絵具であるため、布地などに直接描画すると布を酸化してしまう。それを防ぐために支持体と絵具層の間に、絶縁する層が必要となる。麻布を用いる場合、一般的には麻布に膠水を引くことで絶縁する。
地塗り(下地) 絵具は下層の影響を受けるため、絶縁層と絵具層との間にしばしば、地塗りをして絵具の発色を良くし描画特性を高める層を設ける。地塗り層は、上層であるの絵具層からある程度の油分を吸収することで絵具の固着を良くする役割も果たすことから、地塗りは技法の中でも重要な役割を果たす。キャンバスには予め地塗りを施してしてあるものが市販されているほか、木枠に張られた商品もある。これは便利であるが、本人の要求を満たす適正を備えているとは限らない。購買層の多くは初心者や絵画教室の生徒である。
絵具層 地塗り以外の絵具層のこと。
ニス層 絵具層の上に施す保護ニスの層。油絵具に用いられる顔料の中には、硫化水素などの物質によって化学反応を起こし変色するものがある。またホコリや煙草のヤニによっても絵画は汚れる。これを防ぐ目的で完成後に保護ニスを塗布する。このニスには、後に再度溶解して除去が可能で、ニスの塗り直しを許容するものを用いる。


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